【デザイン・日常で使える!】色彩の心理的効果
こんにちは!Webデザイナー2年目のhoriiです!
みなさんは、「色」についてどこまで知っているでしょうか?
「色」に関する話題はたくさんありますが、今回はその中から「明るい色」と「暗い色」に焦点を当てて、さらに深掘りしていきたいと思います。日常生活に関連する例も交えながら説明していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
色彩心理学における色が与える影響
進出色と後退色
明るい色は進出色、暗い色は後退色と言います。
進出色は前に飛び出しているように見える色のことをいい、白や黄色などの明るい色が当てはまります。
目立ちやすく、視線を引き寄せるため、アクセントカラーや広告デザインなどに適しています。
一方、後退色は後ろに下がっているように見える色のことをいい、黒やネイビーなどが含まれます。
相方の進出色を引き立てるアクセントカラーとして使えたり、落ち着いた印象を与えることができます。
豆知識:暗い色の車ほどぶつけられやすい?
この性質は、車の事故の確率につながることで有名です。
後退色である黒や青のカラーの車は、実際の車間距離よりも遠くにあると錯覚してしまうため追突事故に遭いやすいと言われています。
反対に白い車・メタリック塗装された車は、目立ちやすくなるなどの進出色の性質がはたらき、事故に遭いにくくなります。
数少ない「巻き込まれる事故」の対策の1つとして覚えておくといいかもしれませんね。
膨張色と収縮色
明るい色は膨張色、暗い色を収縮色といいます。
同じサイズでも膨張色は他と比べて大きく見えて、反対に収縮色は小さく見えるという特徴があります。
これは色の明度が要因であり、明度の低い色が明度の高い色を強調することでこのような現象が起きます。
白やベージュのトップスで上半身を華やかにさせたり、黒やネイビーのパンツで足を細く見せるなどの活用ができます。
豆知識:囲碁の碁石の大きさは白と黒で違う?
囲碁の碁石は、白石が直径21.9mm、黒石が直径22.2mmと黒石の方が白石よりほんのわずかに大きいのです。
これも膨張色と収縮色による大きさの錯覚を相殺するため、わざとこのような差を生じさせています。
グラフィックデザインなどでも、膨張色・収縮色によるコンテンツ同士のわずかな大きさの錯覚を見逃さずに、しっかりと目視で微調整する心がけが必要かもしれません!
柔らかい、軽い色と硬い、重い色
突然ですが、黒いブロックと白いブロック、どちらが当たったら痛そうでしょうか?
多くの人は黒いブロックと答えるでしょう。
このように、暗い色(黒など)は硬く重い印象を与え、明るい色(白など)は柔らかく軽い印象を与えます。
画像のベッドのように、同じ材質だったとしても左側はフカフカしてそうですが、右側は全くその印象はなく、むしろ鉄板かもしれないと感じてしまいそうです。ここまで感じ方が違うのは面白いですね。
豆知識:引っ越しの段ボールが白いのは軽く見せるため
最近白い段ボールの引越し業者が増えていますが、こちらも軽さ・重さの印象の性質を利用したものだと言われています。
もちろん、白くしたところで実際の重さは全く変わりませんが、見た目だけでも軽く見せることで心理的な疲れを軽減させて、作業効率を上げることができるそうです。
2つの性質の組み合わせ
では、2つの性質の色をそれぞれ違う順番で重ねてみましょう。
左側は軽く柔らかい色の上に重く硬い色を重ねたため、「押し潰されてしまいそう」「グラつきそう」という不安定な印象を与えてしまいます。それに比べて右側は、重く硬い色が土台となって、軽く柔らかい色を重ねているので、左側のような心配はなく安定感のある印象を与えます。
Webサイトやチラシのフッターが暗めの色でデザインされるのも、この効果を意識した結果かもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介した内容は「色」に関する雑学のほんの一部に過ぎません。
色彩についてさらに深く知りたい方、デザイン技術を向上させたい方は、ぜひ日常生活やデザインに取り入れてみてください!
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