【忙しい人こそ注意な話】その指示、本当に適切なの??
こんにちは、在宅ワーカーのたけのこです。
ついさっきあった何気ない出来事なんですが、
「ハッ」とさせられたので、お話ししたいと思います。
「28日までにやっておいて」
新入社員への研修の際、私はこのようなことを言いました。
「28日中に出してほしい」という意図だったのですが、1人の新入社員からこのように尋ねられました。
「ごめんなさい、私、日本語のニュアンスを読み取るのが苦手で…
28日までというのは、28日終日中、という認識ですか?それとも、28日に入ったらアウトですか?」
と。
その人は、日本人ではありません。
だからこそこのように尋ねられたと思うのですが、とても恥ずかしく感じました。
「いや、日本人であってもこの指示は、確かに迷ってしまうんじゃないか?」と。
「28日までに」と言われたら、28日終日中という認識も、28日の0:00までという認識もできます。
これは、納期を勘違いさせかねない私の「悪い指示」でした。
それを「日本人ではないからうまく理解できなくてごめんなさい」と言わせてしまったのがとても恥ずかしかったのです。
私が、日本人でも正確な理解が難しい指示を何も考えずにしてしまっただけであり。
伝えたつもり、言ったはず。は通用しない。
自分の意図を”正しく”伝える工夫をした上で、相手が"正しく"理解していることを確認しなければいけないのかもしれない。
と、指示の出し方を見直すきっかけになりました。
「卒業論文、31日まで厳守で提出してね。過ぎたら一切受け付けられないから」
こんな風に言われた大学時代を思い出しました。
卒業のために必要な「卒業論文」。
提出できるか否かで、人生を左右する大きな分かれ道です。
もちろん、私も聞き逃さないよう耳を澄ませて教授の言葉を待ちました。そんな中の、この言葉です。
「31日までって、厳密にはどっち!?
過ぎたら一切受け付けないなんて厳しいことを言うのに、期限に関してはめちゃめちゃ分かりづらい指示出してくるじゃん」
こんな気持ちになった自分が確かにいたはず。
なのに、どこかに置いてきてしまったようです。探しに行かなければ……。
「分からないなら聞けばいいでしょう」「忙しいからそこまで気が回らないよ」
そう思ってしまう気持ちは、分からなくはありません。
実際、自分がその立場に立った時、指示の内容があいまいで分からなければ聞きに行きますし、当たり前だとも思います。
忙しい人は、指示に気を遣えるほど時間的余裕がない。それも分かります。
ただ、それを「言い訳」にして肯定しまったそのときに、
人を動かす力の「限界」が来てしまうような気がするんですよね。
思ってしまってもいい。けれどそれを良しとすると、
「人に気持ちよく動いてもらうための先輩力」は養われないような気がします。
自分より忙しい目上の人に何かをお願いするときに、何も考えずに指示をして、
「分からないなら聞いてよ」なんて思いませんよね。
自分の意図を、自分より忙しい人に対して短時間でいかに正確に伝えるか、要点を押さえてどのように依頼をするか、
ある程度準備をしていくのではないでしょうか?
その気持ちを、後輩だからと言って「必要ない」と考えてはいけない、考えたくないな、と思ったのです。
どこかできっと、そうやって思っていたからそんな指示無意識に出てきてしまったんですよね。
反省……次回から気を付けます。
新入社員だろうと、後輩だろうと、その人の時間を無駄にしてもいいとはあまり思いたくない。
わざわざ聞き返したり、という時間と手間をとらせないようにする、
という心遣いは、先輩という立場になったからこそ、誰に対しても持っておきたいなあ~と思った話でした。
(教育のためにあえて、意図的に、という確かなものがあるならば、その限りではないと思いますが!)