経済産業省推進資格「ITコーディネータ(ITC)」とは??
どうもこんにちは!!
最近プログラミング言語の勉強をコソコソしている
だいすけです(*・ω・)/
仕事ではWordpressでWEBサイトを作っています。
JavascriptとPHPに触れてはいますが、圧倒的にHTML・CSS(Sass)を触っている時間が長いのでJavascriptやPHPと言ったプログラミング言語の理解を更にしていこうという作戦です。
WEB領域だけではなく、IT領域にも力を入れていきたいので(・∀・)ウン!!
弊社では「ITCPro中部」を運営しています。
その中で推奨している資格取得の一つに「ITコーディネータ」があります。
ITコーディネータを初めて聞いた人もいらっしゃるかもしれません。
こちらは民間資格ではありますが、経済産業省推進資格でもあります!
ITコーディネータとは「IT」と「経営」の知識を持ち、経営者の経営戦略を実現するIT化支援サービスを行う専門家で「ITC」と略します。
ITコンサルタントと同じなのでは??と思われるかもしれませんが、ITコンサルタントはあくまで「ITの力を利用して企業が抱えるさまざまな課題解決を推進していく存在」になるので、似ている感じがしますが実際は異なります。
今回はそんなITコーディネータについてお話をしていきます!
以前に「ITコーディネータを布教するマンガを描きました」のでそちらも合わせてご覧ください!!
ITコーディネータ(ITC)とは??
先ほどお伝えした通り、ITコーディネータは経営者の立場に立って「IT経営」をサポートします。
と言われても抽象的な表現でどういうことかわからないですよね……。。
更に詳しく解説していきます!!
ITコーディネータの目的は経営の課題解決です。
その課題解決の手段としてITを活用します。
ITコーディネータはITを導入・活用することによって経営の課題解決へ導いていきますが、もし経営課題がITで解決できなかったり、IT以外で効率的に解決ができるのであれば無理にITを導入しません。
なぜなら目的は「経営の課題解決」なので、ITを導入する事が目的ではないからです。
またITを活用すれば解決できる内容かもしれませんが、膨大な費用が掛かってしまう場合導入したいけどできないということもあります。
日本の企業のうち99.7%が中小企業・小規模事業者ということを考えると、お金の面でIT化できないかもしれません。
その場合は補助金などを活用して、事業を基本から立て直すことから始めるのを検討します。
補助金については過去記事にしたことがありますので一度ご覧ください!
【補助額最大450万円!?】今期も注目の「IT導入補助金」についてまとめてみた!
https://www.alta.co.jp/blog/post-1953/
ITコーディネータ(ITC)になるメリット
これからの会社経営は「経営」と「IT」の両方に長けた能力が求めらます。
パソコンを使うのはどの職種でも日常的になっていますし、スマホ・iPhoneに関してはほとんどの方が所有するくらいにまで普及しています。
営業職・事務職の方であればMicrosoftのソフトを活用していると思いますし、デザイナーさんはAdobeのソフトを活用していると思います。
ITコーディネータ資格認定制度では、経営からITまでの幅広い知識を身につけることができるだけでなく、実践的なケース研修が用意されているため早い段階から実績を積むことができ、経営改革における即戦力として、幅広い活躍の場が期待できます。
専門的な経営知識に加え、ITの知識を向上させることにより、それらの支援制度を有効に活用しながら、時代に合った経営戦略の策定と実現を可能にしていきます。
今ある課題を全てITに置きかえるのは難しいかもしれませんが、経営とITの知見があることによって
- 経営の課題をITで解決するにはどうすればいいのか?
- ITで解決するためには何から着手していけばいいのか?
- 今抱えている問題の最善の解決策は本当に「IT」なのか?
など考えられる選択肢を増やすことができます。
経営コンサルタントでは具体的なIT企画・開発に関する支援が希薄になりますし、ITコンサルタントであれば経営戦略策定の専門ではありません。
ITコーディネータは「経営とIT両方の専門知識を有し、両者の橋渡しをする人材」という考えがあるので、
資格取得に際して受ける研修のカリキュラムも考えに沿って組まれています。
ITコーディネータ(ITC)はどのような活動をするのか??
資格取得後は主に中小企業からの相談や依頼に沿って提案を行っていきます。
企業に所属しながら自社のIT導入支援にを行う人、また独立をして中小企業からのIT推進を行っている人も少なくありません。
またITで企業の経営課題を解決できる人材として、あらゆる業種・職域で活躍できる力を身に着けることができます。
税理士や社労士などの士業に携わっている方であれば税務・労務に関わることだけではなくITに関することを相談される機会も増えると思います。
ITコーディネータの資格を所有しているとクライアントも知っていれば、そのキッカケにもなります。
またITの知識があれば、新規事業でITを活用した事業を始めようと思った時に対応しやすくなります。
・オンライン授業を取り入れてみよう
・WEBサイトをリニューアルしてみよう
・会計システムを入れよう
・Googleのスプレッドシートを使ってサイト更新できるようにしよう
・ECサイトをスタートさせよう
・ExcelのマクロやVBAを使ってみよう
など個人としても業務効率化に役立てることができます。
経営においては売上向上、個人においては収入の向上に繋がってきます。
クリエイター× ITコーディネータ(ITC) =経営がわかるクリエイター
ITコーディネータは経営からITまでの幅広い知識が身につけられるのが特徴です。
ITパスポートや基本情報技術者では経営の知識を身に着けることはできません。
ITコーディネータは経営者や士業など経営に近い立場の方には特に推奨できる資格です。
またプログラマーからシステムエンジニア、制作者からディレクターになろうと思っている方にも役立ちます。
クライアントの意図を読み解くには幅広い知識が欠かせません。
経営者や役員など「経営に近い立場で仕事をしている人」と折衝すると経営に近い話が出てきたりします。
・利益を今より伸ばしたい。
・利益率を上げたい
・売上上げたい
・人材獲得したい
・コストダウンさせたい
となった時に経営のことがわかりませんでは話が進みにくいです。
ITコーディネータを取得することで経営のことを知ることができるので経営者層と話をする時にスムーズになりやすくなります。
経営に関することがわかってくると「なんでこの〇〇を作りたいと思っているのか??」が見えてきます。
普段「WEBサイトの制作」の仕事を行っているのですが、先日納品したお客様から喜ばれたことがありました。
それは「納期よりも1週間前」に納品したことです。
これは大人の事情があって早めにサイトが欲しいとの要望があったからです。
大人の事情というのが経営に関わることなので詳しくは言えないのですが、逆の立場に考えた時早く欲しいだろうなあと感じたので早めに納品させていただきました。
それは経営に関する知識が少しでもあったからできた判断だと思います。
ITコーディネータを勉強すれば「 経営がわかるクリエイター」に近づくことができます。
取得するべき3つのIT系資格
比較的有名な3つのIT系の資格についてお話します。
・ITパスポート
ITパスポートは経済産業省が認定するITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験のことをいいます。
ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる資格です。
IT企業の経営に必要な知識・法令も学べるため、経営者の方にも役立ちます。
「情報処理技術者試験」のうち最も簡単な入門レベルの資格となっており、IT系の知識が必要な仕事につく人全般に向けた資格と言えます。
・基本情報技術者
医師になるには医師国家試験があり、美容師になるには美容師国家資格があります。
そのITエンジニア版が「基本情報技術者」です。実際にシステムをつくる能力を確認するエンジニア向けの資格になっています。
主にプログラマーやシステムエンジニアを対象としていますが、プログラマーやエンジニアの方でなくても受験できます。
基本情報技術者試験は、情報システム開発のスペシャリストへの登竜門です。
システム開発をしていきたい方やシステム開発を既にしている方にはオススメな資格です。
IPA(情報処理推進機構)の公式サイトでは【高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者】を対象としています。
・応用情報技術者
応用情報技術者は基本情報技術者としての知識を備え、高度なIT人材としての方向性を確立した人におすすめの国家資格です。
基本情報技術者の上位に位置する資格であり、広い範囲の知識が問われます。
応用情報技術者は基礎情報技術者の資格を取得してから、チャレンジするのがいいでしょう。
IPA(情報処理推進機構)の公式サイトでは【高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者】 を対象としています。
【補足】ITコーディネータ(ITC)との違い
「ITパスポート」/「基本情報技術者」/「応用情報技術者」と「ITコーディネータ(ITC)」には違いがあります。
「IT」を中心にしているか、それとも「経営」を中心にしているのかです。
ITコーディネータは「経営とIT両方の専門知識を有し、両者の橋渡しをする人材」 です。
「ITパスポート」/「基本情報技術者」/「応用情報技術者」は「ITの知識」や「システムの開発・設計・運用を実現」することを有している人を指しており、経営についての専門知識を得ることはできません。
ITコーディネータ(ITC)ってどうすればなれるのか??
ITコーディネータの資格を取得するには以下2つの条件を満たす必要があります。
①ITC試験の合格
試験方式としてCBT試験の採用しており、試験日時、会場(約300ヶ所)を試験期間内で自由に選択ができます。
また試験の合否はその場で判定されます。
ちなみに認定制度の対象に該当する資格を保持している方は、ITC試験の一部問題が免除された特別な試験「専門スキル特別認定試験」に合格することで、資格認定条件をクリアできます。
また弊社が運営している【ITCPro中部】ではオリジナルテキストを用意してITC試験対策を行っています。
https://itc-prochubu.com/
②ケース研修の修了
ケース研修は「学ぶ⇒考える⇒研鑽する⇒仕上げる」の過程を徹底的に繰り返すことで、IT経営の推進方法を体系的に学びます。
インストラクターのアドバイスを受けながら、ITCとして必要な知識や経験、振る舞いを身に着けていきます。
まとめ
いかがだったでしょうか??
もし今後IT経営をしていきたいと考えている方にとって、ITコーディネータは是非一度検討して欲しい資格の一つです。
ITコーディネータはシステム導入のコンサルティングだけでなく、ITを活用した経営全体の指導が要求されます。
単なる知識だけでなく、IT導入のプロセス全体を知れ、コンサルティングの幅も広がるのでビジネスチャンスの可能性も広がります。
「ITコーディネータ」についてのご質問・ご相談はアルタまでお問い合わせ下さい。