Visual Studio Codeの「Emmet」を使ってコーディングを効率化!!

2024年7月4日WEB制作,Webショートカット,テキストエディタ,VSCODE

Visual Studio Codeには「Emmet」という便利な機能があります。
「Emmet」を活用すると「HTML」・「CSS」などのコーディングをする際にとても役に立ちます。

今回はVisual Studio Codeの「Emmet」を使ってコーディングを効率化!!についてお話していきます。

WEBの制作や開発をしている人は是非ご覧ください。

またVisual Studio Codeの記事を過去に投稿しているので、ご参考にしてください。

Visual Studio Codeの「Emmet」を使ってみよう

Emmetはコードの入力を補完してくれる機能です。

Visual Studio Codeは初期から「Emmet」を使うことができます。

使い方はとても簡単。
必要なことを入力した後に「Tab」キー or「Enter」キーを押すだけです。

さっそくやってみましょう!!

①Visual Studio Codeを開き、htmlファイルを作成します。
 ※下記画像では例として「index.html」と作成してあります。

htmlファイルを作成

②半角で「html」と入力してみてください。すると「html:5」と表示されます。
「html:5」を選んだ状態で「Tab」キー or 「Enter」キーを押します。

html:5を選択

③HTMLのひな型が出現します!!

HTMLのひな型

しかし初期状態だと「<html lang>」が「en」になっています。

設定変更で「ja」にしましょう!!

「ファイル」→「ユーザー設定」→「設定」をクリックします。

②右上の「設定」(赤丸の箇所)をクリックします。

③以下のコードを貼り付けます。

  "emmet.variables": {
    "lang": "ja"
  },
settings.jsonへ記述

※貼り付けする直前のコードに「,(コロン)」をつけるのをご注意ください(赤丸の部分です。)

④【「Ctrl」+「Shift」+「P」】から「ウィンドウの再読み込み」を押すと「en」から「ja」に変わります。
もしくはVisual Studio Codeを一度閉じて、開き直してもだいじょうぶです。

HTMLでEmmetを使う

HTMLをコーディングする時に、タグの名前を全て入力するのが面倒になったりしませんか??
そんな時にEmmetが活躍します。

「タグ」を表示させる

【タグ】をEmmetで表示

タグ名を入力すると、「開始タグ」と「終了タグ」を表示できます。
またVisual Studio Codeは予測変換機能があり、「🔧」を選択しても表示されます。

Visual Studio Codeの予測変換

例)
h1 →「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<h1></h1>

main →「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<main></main>

nav →「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<nav></nav>

section →「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<section></section>

「class」・「id」を表示させる

【class】・【id】をEmmetで表示

(タグ).class名」or「(タグ)#id名」で「class名」・「id名」付きの要素を入力できます。
※「タグ」がない時は「div」が自動的に付与されます。

例)
header.test →「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<header class="test"></header>


footer.aaa →「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<footer class="aaa"></footer>


main#main →「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<main id="main"></main>

「class」の入れ子構造を表示させる

【入れ子構造】をEmmetで入力

入れ子構造をEmmetで表示するには「>」を使用します。

例)
.container>p→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<div class="container">
 <p></p>
</div>

section>h2→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<section>
 <h2></h2>
</section>

「同じ要素」を繰り返し表示させる

【同じ要素】をEmmetで入力

要素*数字」で要素を数字の数だけ繰り返して表示させることができます。
さきほどの「入れ子」(>)を組み合わせると、よくあるリスト構造が簡単に作成できます。

例)
ul>li*5→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<ul>
 <li></li>
 <li></li>
 <li></li>
 <li></li>
 <li></li>
</ul>


ol>li*5→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<ol>
 <li></li>
 <li></li>
 <li></li>
 <li></li>
 <li></li>
</ol>

兄弟要素で表示させる

【兄弟要素】をEmmetで入力

要素+要素」で兄弟要素(並列関係)として表示させることができます。
「繰り返し」( * )を組み合わせると、数が多い弟要素でも簡単に生成できます。

例)
h2+p→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<h2></h2>
<p></p>

h2+p+p→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<h2></h2>
<p></p>
<p></p>

dt+(dd*5)→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<dt></dt>
<dd></dd>
<dd></dd>
<dd></dd>
<dd></dd>
<dd></dd>

グループ化して表示させる

Emmetで【グループ】にまとめる

()」を使うと複数の要素をグループとしてまとめることができます。

例)
(section>h2+p)*3→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<section>
 <h2></h2>
 <p></p>
</section>
<section>
 <h2></h2>
 <p></p>
</section>
<section>
 <h2></h2>
 <p></p>
</section>


(div>h1+span)+(ol>li*3)→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

<div>
 <h1></h1>
 <span></span>
</div>
<ol>
 <li></li>
 <li></li>
 <li></li>
</ol>

CSSでEmmetを使う

HTMLだけではなく、CSSでもEmmetは使えます。
使い方はHTMLの時と同じで、必要なことを入力した後に「Tab」キー or「Enter」キーを押します。

display

「display」をEmmetで表示

・要素を「ブロック要素」・「インライン要素」に変更する時
・横並びにしたい時
・テーブルを作成したい時

などレイアウトを組む時に便利なのが「display」です。

「display」は以下を入力すると表示されます。

「d」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

display: block;

「db」or「d:b」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

display: block;

「di」or「d:i」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

display: inline;

「dib」or「d:ib」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

display: inline-block;

「dg」or「d:g」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

display: grid;

「df」or「d:f」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

display: flex;

width・height・margin・padding

「要素の幅(width)」・「高さ(height)」・「要素の内側の余白(padding)」・「外側の余白(margin)」 はWEBの制作・開発ではよく使います。
Emmetを使うと以下のように省略できます。

「w」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

width: ;

 
「h」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

height: ;


「p」or「pd」→「Tab」キー or 「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

padding: ;


「m」→「Tab」キー or 「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

margin: ;

また「w1080」・「h100」・「p200」・「m150」など数字を入力すると「px」の入力も行ってくれます。
「w10rem」・「h100vw」・「p10em」・「m20%」と数字の後に単位を入力すると「px」以外でも表示できます。

position

「position」をEmmetで表示

要素を配置をするのに活躍するのが「position」です。
transformを使った配置など使っている人も多いのではないでしょうか?
「position」は以下を入力すると表示されます。

「pos」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

position: relative;

「pos:s」or「poss」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

position: static;

「pos:a」or「posa」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

position: absolute;


「pos:r」or「posr」→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

position: relative;

「pos:f」(posf)→「Tab」キー or「Enter」キー
⇩ ⇩ ⇩

position: fixed;

さいごに

いかがだったでしょうか??
よく活用するモノについては覚えておけば開発・制作の時間短縮になるとおもいます!
「Emmet」にはチートシートも存在しているので、是非ご覧になってみてください。


👑ごった煮ブログ人気記事 TOP3👑

1位

2位

3位

Posted by だいすけ