「補助金」と「助成金」
聞いたことはあっても使い方が分からない経営者も少なくはないのではないでしょうか。「補助金」と「助成金」は呼び分けられているのみで、実は言葉自体に大きな違いはないことをご存じでしょうか。ざっくり言うと「補助金」と「助成金」は、どちらも事業者を支援するためのお金なのです。実際、地方自治体の補助金や助成金だと用語が混同して使われており、違いが意味をなさないケースもあったりします。
補助金も助成金も返済義務がないことが、共通点ではあります。どちらも支援金なので、ますます違いがわからなくなってきますね。では何が違うのか。一般的には管轄の違いによって分けられています。また、お金を受け取るまでのプロセスや期間、倍率なども補助金か助成金かによって変わってきます。
補助金と助成金の違いを項目に分けて比較しました。各ポイントを比較することで、両者の違いが浮き上がってきます。
| 補助金 | 助成金 | |
| 制度の目的 | 中小企業の支援 | 労働環境改善 |
| 管轄省庁 | 経済産業省 （一部地方自治体） | 厚生労働省 |
| 財源 | 法人税 | 雇用保険料 |
| 補助対象 | 設備・システム | 制度によりさまざま |
| 支給額 | 大きいことが多い | 小さいことが多い |
| 募集期間 | 長い（年に数回など） | 短い（随時） |
| 審査の結果 | 不採択の可能性あり | 要件を満たせば受給できる |
| 専門家 | 認定支援機関・中小企業診断士 | 社会保険労務士 |
貴社のニーズに相応しいのはどちらでしょう？
